食材とされる生き物から得られる「2つの喜び」。
それは、季節を感じ、鼻に抜ける香りを想像しながら料理を決めていく「能動的な喜び」と、
食材とされる生き物が持つ、興味深い形状と美しさに感動する「受動的な喜び」。
 
どんな生き物を、どのように食するのか。
それは、とても個人的な記憶と好みの話でもあり、その場所の風土、季節、文化に関わることでもある。
 
目の前の存在の何によって惹かれたのか。
その理由を観察することは、自分以外の存在の時間を知ることでもある。